住職の人生相談コーナー
・・・なんでも質問箱に寄せられた「人生相談」
ここに、あなたと同じ悩みがあるかもしれません
目からうろこの回答があるかもしれません・・・
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遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧／気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧・気心道などの各教室、海外援助を行っている。遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。
◎タオ指圧を学んでいる者です。
タオ指圧のクラスでは、
自分本意な生き方を改め、
下座に戻ることができると
感じています。
ありがとうございます。
学びの中で疑問に思ったことを
質問させていただきます。
私は今まで、潜在意識とは個人それぞれに
もっているものだと考えておりました。
タオ指圧を学びながら、自他一如や
如来様の教えをいただく中で、
「生きとし生けるものの潜在意識は、
ひとつなのか？」という疑問がわきました。
これまで自分が考えていた、
潜在意識が個人別々にあるというものは、
間違っているのでしょうか？
ユングは潜在意識を、
個人無意識と集合無意識とに分けました。
個人無意識は、個人に属するもので、
集合無意識は人類普遍にして共通の
無意識です。
とまあ、これで答えとしては終わっても
良いのかも知れませんが、、、。
さらにもう一歩進んで、仏教の唯識学では、
無意識をどのように観ていたのでしょうか？
実はこれについては、
「気の幸福力」（法蔵館）で、
ある程度、詳しく書いています。
なので、そちらをご覧頂けたら
嬉しいですが、、、（笑）。
ここでは、先の本では書かなかったことを
述べておきます。
（ただし、これについて本で
書かなかったのは、ちょー難しい話
だからです。
なので、読まなくても、全然良いです）
さて、それは「自観」についてです。
仏教で「観」という言葉が出てきたら、
それは「イメージ」ということです。
自は宇宙。
宇宙から分かれたのが自分で、
大自は、宇宙三千世界のことです。
そして弁栄教学には、
「大自観と自観は等しい」という
言葉があります。
これは、どういう意味なのでしょうか？
ピンとは来ないかも知れませんが、
一応、書いておきます。
自分が認識している世界は、
宇宙意識が、自我（個人無意識）
というフィルターを通して、映し出し、
創り出しているものだよ、
という意味です。
すなわち、自分の潜在意識の源泉は、
宇宙大霊の意識なんです。
ただし、個人はそれぞれの
「自我」（個人無意識）というフィルター
（メガネ）を通して世界を歪んで認識して
いるから、実相（真実の世界）は
認識できないのです。
昔の映画は、フィルムを通して光を発し、
映像をスクリーンに映し出しています。
個人無意識は、一切普遍の宇宙意識
（阿摩羅識＝無量光）を、
独自の世界として映し出すフィルム
なのです。
そのフィルムは自由に上書きできるの
ですが、ほとんどの人はカルマに
縛られて、観たくない映画（人生）を
見せられて終わります。
修行の目的の１つは、
フィルムという潜在意識を
上書きすることができるようになる
自由性を獲得することです。
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