死が怖いです。死にたくない。

住職の人生相談コーナー

・・・なんでも質問箱に寄せられた「人生相談」
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遠藤 喨及

東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧・気心道などの各教室、海外援助を行っている。遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。

http://endo-ryokyu.com/blog/


◎懺悔行をしています。

はじめてから、吐き気や、

蕁麻疹がでるようになりました。

実際、嘔吐したり、蕁麻疹も、

一気に全身にどっとでました。

精神的な変化があるのかな?

とは思っていましたが、

身体的にこれほどでるとは思わず、

不安に思ったりします。

これほど身体にでることはあるのでしょうか?

 

行によって、”精神的な揺り戻しみたいな

ものはありますが、身体的な揺り戻し、

東洋医学で言う好転反応のようなものが

出るのかは、自分自身が体験していないので

何とも言えません。

比叡山で10年籠山の行

(10年間、一人で比叡山に籠って修行する)

をした人が、最初の内、

酷い痔になってしばらく苦しんだけど、

治って、そのまま行を続けた、

というのを読んだことがあります。

もしかしたら、そういうのかも知れません。

もちろん、たまたま時期が重なったから、

ということも考えられると思いますが、

何とも申し上げられません、、、。

 


 ◎臓器を、手術や事故などでなくした方は、

経絡的にはどのような状態に

なるのでしょうか?

施療をしていて、子宮、卵巣、

胃を全摘した、鼓膜が破れ耳が

聞こえない人などが、

さまざまな症状でいらっしゃいます。

症状が、臓器がないことと

関係しているかはわかりませんが、、

そのような方はなんらかの身体のケアを

一生続けていかなくては

ならないのでしょうか?

 

胆嚢を切除した人の経絡を診たら

「胆虚」の証だったことがあります。

ただ、生命は全体として存在しているので、

部分が失われても全体がカバー

するようにできています。

例えば脳の一部を損傷し、

その部位が司っている機能が

失われているはずなのに、

機能している人がいます。

それは、脳が全体としてカバー

しているからで、内臓も同じだと思います。

とはいえ、

事故で失うのは仕方がないにせよ、

部位を手術で切除するのは

お勧めできません。

なぜなら、”悪い”とされた内臓は、

全体の問題を背負って

その状態になっているのです。

だから、切除されてしまったら、

全体の問題が解決せずに、

今度は他の部位にその問題を

背負わせることになるからです。


◎「神仏」や「気」を

信じることができないのは、

なぜなのでしょうか?

 

子供の心や感性を失ったからです。


◎死が怖いです。死にたくない。

TVなどで、死を予感させるものは観ません。

こういう状態は苦しいのですが、、

死の恐怖はどうやったら克服できる

のでしょうか?

 

1つは永遠の存在と繋がることです。

そして、存在とは肉体ではなく、

自己とは、

肉体を超えた無辺の存在である、

と体感することです。

今風の”瞑想”(例えば”マインドフルネス”

と伝統的な宗教の違いは、死の問題の解決

が主眼になっているかどうか、ですね。

キリスト教や大乗仏教が

「無我(キリスト教的に言えば、

”心貧しき人”)」「利他」を勧めるのは、

それによって自我が希薄になり

より永遠の存在、

神や仏と親しめるようになるからです。

 自我が強固であればあるほど、

死は怖くなります。

それは、自分が依って立つ所が、

やがて朽ち果て死にゆく肉体だけ

だからです。

反対に、自我が希薄であればあるほど、

神や仏と神や仏が親しく感じられます。

神や仏と無意識に友だち関係があると、

”死んでも、神さま仏さまが迎えに来て

くれる”とか、”抱き取ってくれる”とか、

を無意識的に思っています。

それだと、比較的死の恐怖が

薄いんです。

自我が希薄になるべく、利他を行い、

祈り行じ、神さま仏さまに親しめるように

なることだけが、唯一の、僕が考えられる、

「死の恐怖が希薄になる道」ですね。


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