男と女で気のからだに違いはあるのでしょうか?

住職の人生相談コーナー

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遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧・気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。 http://endo-ryokyu.com/blog/


〇お酒、そして、マリファナなどのドラッグは気にとって、どういう影響があるのでしょうか?

マクロビオティック(食物養生法)によると、お酒は強陰性の飲み物なので、心身をゆるませる働きがあります。
それで「気が大きくなって」しまって、まあ不祥事を起こす元になることもあるものですよね。
お酒もうまい使い方をすれば、「百薬の長」にもなり得るのでしょうけど。

                                   
またマリファナも、極陰(陰性が極めて強い)ですから、同様の働きのものではないかと思います。
これらは、翌日まで残るような摂り方をすれば、元気になる感じにはならないでしょうね。

また、法律にひっかかるものを摂ることは、それなりにストレスを抱えることになります。
ましてや逮捕、裁判なんてことになったら、氣としてはかなりのダメージを受けることになるので、気にとって「割に合うもの」とは言い難いですね。


〇私の父親は認知症で、腰の骨を折ってから病院で入院しています。
母は毎日見舞いに行ってますが、日に日に眉間にシワが寄り、変わってきました。
タオ指圧で認知予防と改善は可能でしょうか?

僕の経験では、可能です。
添加物、白砂糖などの摂取で脳にダメージを与えないことも大切ですね。


〇男と女で気のからだに大きさや気の流れなどの違いはあるのでしょうか?

個々の存在が、それ自体で独立していると思うと、「男の気のからだ」、「女の気のからだ」という、それぞれ別の気のからだがあるように思えます。
ところが存在とは、そういうものではないんです。“男の人にとっての女の人の気のからだ”と、”女の人にとっての気のからだ”は違うんです。
さらに、AさんにとってBさんの気のからだと、CさんにとってのBさんの気のからだも違う。

                                   
世界は鏡と鏡が向かい合って無限の世界が映し出されるように、無限の多重構造になっています。これを仏教では、「重々無尽」と表現しています。


◯ある相談センターでボランティアをしています。
ある女性が、幼児期に性的いたずらを受けたこと、さらにその女性は母が性的被害にあって産まれた子どもであること、さらに祖母も昔性的問題にあった話をされました。
先祖から続く因縁ってありますか?
あるとしたら過去から続く見えない鎖を断ち切ることはできますか?
また他者ができることはありますか?

アメリカでは幼児期に受けた虐待を元に、子どもが裁判で訴えたりすることも多いそうです。
その結果、親が刑務所に入れられたりするようなことも起きています。
人の道を外した人間は厳正に矯正される必要は、もちろんあります。
ただその後の研究でわかったことは、記憶というのは作られることがあることです。
そして、後で冤罪であることがわかるケースもあるそうです。
このケースが実際どこまでが本当なのかはわかりません。(さらにこれの真偽については二義的なことです)

                                    
セラピストとして必要なことは、このクライアントが、“そのような物語を持って自分の世界をイメージしている”という悲しさを、受け止めてあげることです。
彼女の背負っている悲しさ、苦しさ、つらさなどを受け止め切れない気持ちがどこかにあると、「因縁ではないか?」とか、何とか自分の心に納まるようなストーリーに逃げがちです。
“因縁だから仕方がないのではないか?”という気持ちに傾きたくなるのです。

                                     
そのような人と関わった場合、人間として大切なことは、その方の魂に対する信頼です。そしてその方へのコミットです。
「あなたが真剣に望むのであれば、あなたの人生は必ず良くなる。あなたが本気ならば、私はどんなことがあってもあなたを受け止めて上げる」、という。

ただし、その方自身も、あなたのその気持ちに素直に反応し、あなたと同じように自分の人生を良くすることにコミットすることが基本です。
しかしそれを引き出すために、まずあなたが、彼女の人生が良くなること、その魂を持っていることを信じること、それらがスタートラインになります。
それが彼女の人生に対して他者ができる、最大の贈り物です。


◯あるセミナーに参加したときに、「劣等感や嫉妬、自己卑下などの感情を感じたことがない。
そもそもどうして人と比べるのか意味が分からない。
分からないからこそ、わたし、それらを体験してみたいんです!どうしたらいいですか?」という女性がいて、ビックリしました。こういう人はどういった精神構造をしているのでしょうか?

自分の心を観る力がない人はいます。


◯体調について喨及先生にお聞きしたい事があります。
病名という病名はなく、考え方の癖と言うのが一番近いと思いますが、「診断するならば社会不安障害」と病院で言われて9年になります。
具合が悪くなったら・・と思うと緊張して具合が悪くなってしまったり、。
具合が悪くなったら相手に迷惑をかけてしまうのでは?といつも気になって、人混みや逃げられない環境を避けるようになりました。

                                   
ここ数年はダメでもどうにかなる!と思えるようになり、理解してくれる人も周りに増えて、気楽にはなりました。
でも不安から緊張してしまうことは多々あります。
なるべくハードルの高い方を選ぶようにしていますが。

少しずつでも良いから、具合が悪くなった人を助けるボランティア活動なんかができると良いでしょうね。
あるいはお年寄りのお世話でも良いし。
義務でなく、いつでも人を助ける気持ちが身に付いた頃には、その不安や緊張はなくなっていることでしょう。

まあ2人でしこたま飲んでいて、「酔いつぶれた人を介抱する人の酔いは醒める」という酔っ払いの法則と同じです。
経験ないですか? なければぜひ経験して下さい。


◯仕事をしていない事などに対して「なぜ?」と言われる事もあり、正直に答えるべきか適当にかわしてしまえばいいのか悩みます。
あまり知らない人になんでも正直に話す必要はないと思うのですが、それは相手に失礼な事でしょうか?

子どもの頃、親にウソをついたりしなかったですか? 子どもが秘密を持つ
ことは、ウソを伴い、それは健全な精神の発育にとって必要なことではある
んです。
                                   
もしかしたら、親に秘密を持たないまま育ったのでしょうか? もしそうなら、
今日からウソをつくスリルを楽しんでも良いのではないでしょうか? 相手を
騙して何かを奪うような悪意があるものでなければ良いと思いますよ。
いろいろ工夫して下さいね。
                                   
例えば男性に「おいくつなんですか?」って聞かれたら、「あら、あなた
より若いわよ(気が)」とか、「少しだけお姉さん(かも、だし)」とか、
罪のないウソってあるでしょう? 
                                   
「仕事してないんですか?」には、「あたし箱入りなの、、、」とか。
と、ここまで書いて「ご質問が男性からかも」と思いました。
もし男性なら、とりあえず介護職でもどうですか? 
あなたの答えは「あたしって、箱入りなの」かなあ、、、。