この平和な国が戦争なんか するのでしょうか?

住職の人生相談コーナー

・・・なんでも質問箱に寄せられた「人生相談」
ここに、あなたと同じ悩みがあるかもしれません
目からうろこの回答があるかもしれません・・・

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遠藤 喨及
東京に生まれ、少年期をニューヨークで過ごす。浄土宗和田寺住職、タオ指圧/気心道創始者、ミュージシャン、平和活動家、ゲーム発明家など、さまざまな顔を持つ、タオサンガ・インターナショナル代表。 1990年頃より、北米各地、ヨーロッパ各地、中東、オセアニアなどの世界各地で、タオ指圧、気心道、また念仏ワークショップ等を行い始める。 また、それらの足跡によって、世界各地のタオサンガが生まれ、現在、各センターは、仏教の修行道場、タオ指圧・気心道などの各教室、海外援助を行っている。 遠藤喨及個人ブログページもご覧ください。 http://endo-ryokyu.com/blog/


◎小学校2年の子どもにサンタクロースが本当にいるか聞かれます。
どこかで、「お父さんがサンタクロース」と聞いたようです。
夢を壊さないうまい回答方法はありますか。

人に聞かないで、努力して自分で考えて下さいよ、お父さん。(笑)
例えば、サンタクロースの写真つき(ネットで取れるでしょ?)で、サンタクロースからの手紙として子どもに郵送するとか、、、。
で、ある日「君に手紙が届いているみたいだよ」と渡す。子どもが封を開けて読んだら、「誰から? 何て書いてあるの?」とか聞くわけです。
子どもにしても、まさかお父さんにしても、そこまでしないだろう?と思うから信じるでしょう。

こんな風に、ドッキリカメラみたいに、凝っていろいろ考えれば楽しいアイデアが出るでしょう?
お父さんの一番のお仕事は、子どもに心の栄養を与えること。
子どもが、“人生は楽しい!”と思うようなことを考えて実践することですよ。

人にアイデア聞いておいて、ちゃんと実行するのかなー?
(上記のアイデアは僕は実践済みです。中一ぐらいまでは、息子を騙し通せましたよ。きゃははは!)


◎日本が戦争する国になると聞いたりしますが、この平和な国が戦争なんかするのでしょうか。
住職は日本が戦争を起こす国に進んでいるように思われますか?

時代が変化するとき、たいていの人はなかなか気がつきません。
例えば、ナチスが政権を取った時ですら、すでにドイツ人として社会的地位を築いていたユダヤ人たちの多くは、その後自分たちがどういう運命をたどることになるかに気づきませんでした。
だから多くは、そのままドイツに留まっていたのです。
そしてその結果がどうだった? それは、歴史の知るところです。

人間は、過去を前提にものごとを考えるクセがあります。
だから、「これまで平和だったんだから、これからもそうだろう」と漠然と考えるのです。
実際に戦争になるかどうか? ということであれば、僕にはわかりません。
大きな戦争にはならなくても、尖閣諸島で小競り合いぐらいの軍事衝突は起きるかも知れませんね。
でも、問題はそこではないと思います。
以下の流れが、意図的に作られていることが問題なのです。

1)グローバル化によって格差を作り、ワーキングプアなどの貧しい人を作る
2)マスコミを含めて、いろんな手段を使ってナショナリズムを煽る
3)尖閣を国で購入するなどして、近隣諸国との緊張状態を作る

上記の3つは、一見別々のことのようですが、1つの目的のために行われているです。
それは、法律改正です。上記の3つの流れから憲法改正したら、日本はどうなるのでしょう?
日本は戦争できる国になります。軍事国化するのです。
そして貧しい若者は、自衛隊に入るしかなくなります。

実は、アメリカがすでにそうなのです。
アメリカは徴兵制をやめましたが、それはお金持ちの子どもが軍隊に行かなくて済むためです。
そして、経済的に立ちいかくなった若者の多くは、軍隊に入るのです。
どうして若者たちが経済的に追いつめられているのか?
それは大学が高額だからです。
その上、多くの若者がサラ金よりも高い利子の教育ローンを大学から勧められます。
さらに、卒業しても就職難で、マクドナルドなどの低賃金の仕事しかないことが多いのです。

戦争するかどうかよりも、日本が戦争ができる国になる。
そのことによって軍事国化すること。
それによって、政府にはどんなメリットがあるか?
まず、戦時体制になれば増税できます。
また「安全保障」という名目で、どんな法案でも通すことが可能になってしまいます。
また、軍事化するということは、アメリカの軍需産業には大きなメリットがあります。

しかし日本国民にとってはどうなんでしょう?
税金が殺人機械を購入する為に使われ国民の福利厚生のためには使われない。
そして極端な格差社会によって、幸福な人はますます減っていくことでしょう。
国民の三分の一が貧困とさえ言われている今のアメリカは、そういう状況です。
グローバル化によって、経済的に貧しい人ができ、彼らが軍隊に入るしかない状態になったことは先に述べました。

さらに、人々が社会的な不均衡に対する不満に耐えられず、犯罪に走ると厳罰に処されます。
刑務所に入れられ、民間化された株式会社刑務所では超低賃金で奴隷のように働くことになります
もはや国民国家は解体され、多国籍企業が国を支配する時代になるということです。
“民営化”というのは、国民のための国家を解体し、株主の利益追求のための“株式会社”へ、国家を売り渡すことなのです。

今のアメリカは日本の未来です。
日本の右傾化は、そのような未来に向かってまっすぐ進んでいるということです。
(ネトウヨや、日本の恥さらしの“在特会”(ヘイトスピーチの団体で、恐らく裏では雇われている)なんかよりも、60年代の“愛と平和(Love &Peace)”のヒッピーの方がなんぼ良いことかと思いますね)

平和とは戦争をしていない状態ではありません。人を殺す刃物を研ぎながら平和もへったくれもありませんから。
殺人機械がなくなって、はじめて平和の一歩を踏み出した、と言えるのです。
アースキャラバンのテーマは、そこにあります。


◎夜中の2時ぐらいになるとゾクゾクとしたりして悪寒を感じますが、この時間帯は霊の方々が集まってくるのでしょうか?

うーん、わかりません。
その時間、アメリカは昼だけど、霊が物理的世界を超えていることを考えると、時差なんかはどう関係するのかな? 


◎天中殺、厄年、大殺界など、占いではこの時期に人生を左右するような決断はしないように、と言われることが多いです。
りょうきゅうさんは宗教家ですが、このようなことを気にされますか?

気にしているヒマがないです。 


◎母が体長を崩し、支援・介護の認定を待っているところです。
介添えを頼むにあたって部屋の床や廊下に置かれたままの荷物を片づけたいのですが、箪笥や押し入れも荷物で溢れかえった状態ですので、不用品の廃棄から始めなければなりません。
ところが、母はお金を出して買ったもの何で捨てるのかと怒り出すので、一向に片づけは進みません。
人生の末期を迎えようとする母の物に対する執着心を和らげるいい方法はないものでしょうか?

お母さん、使わない物は、困っている人に贈りましょうよ!


◎宇宙大霊(=阿弥陀如来)が万物の創造神であるとすると、仏教の釈迦、キリスト教のイエス、イスラム教のムハマンドは宇宙大霊に対してどのような存在(位置)、関係にあるのでしょうか?

3人とも宇宙大霊の翻訳者です。言葉にならないものを言葉や行動で、後世の人のために翻訳した人たちです。
音楽などの芸術で翻訳する人もいます。
お釈迦さまとイエス様を比べるのは、英訳と和訳を比べるようなものであまり意味がないですね。
自分が理解できる言語で、言葉にならない世界を理解すれば良いのではないでしょうか?